第7回 SAFE学術大会 インプラントのトラブルヘキサゴン 補綴・技工的合併症
平成31年4月13.14日(土・日)
場所:大阪
歯科医師:院長
歯科衛生士:井川
昨今、インプラント治療は患者さんに広く認知されるようになってきました。インプラント治療は失った歯の代わりに 顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、被せものをして人工の歯を作る方法です。顎の骨に直接植えつけるため使用感も本物 の歯に近く天然歯と同じくらい噛めるというのが特徴です。日本におけるインプラント埋入本数も増加の一途をたどり、それに 伴いインプラントメインテナンスの重要性がクローズアップされています。しかし残念なことにトラブルも増加しているのが 事実です。高額な治療費や長い治療期間という点で患者さんにとってはハードルが高く、手術に対する不安や恐怖感も ありますが、それゆえに治療結果への期待も大きいからです。あるインプラントに関する統計データによると「インプラントが 一生もつと思っている人」は5割以上いることが明らかになりました。しかしインプラントは一生ものではありません。 インプラントのトラブルの1つにインプラント周囲炎があります。インプラントは“虫歯”にはなりませんが、“歯周病”には 罹患します。天然歯における歯周病と同じように大きな要因であるプラーク(歯垢)がインプラントに付着したままだと インプラント周囲炎になり最悪の場合、インプラントを撤去しないといけなくなる場合もあります。また、今回のテーマである 「咬合(力)」によってもトラブルが引き起こされています。インプラントの被せの破折や緩み、インプラント体の破折など 力によってインプラントを失うケースも少なくありません。そこで患者さんには夜、寝ている間に装着してもらうマウスピース (ナイトガード)の習慣化、力が一点に集中していないかを確認する咬み合わせのチェックを定期的にさせていただく必要が あります。
インプラントがどれくらいもつかは、患者さんご自身がきちんとセルフケアを実行できるか、定期検診に来ていただけるか それに左右されることが多いです。「インプラントを入れたら終わり」ではなく、それからのケアをいかに丁寧に行って いくかが重要なポイントになると考えています。
口腔内の小さな変化を見逃すことのないよう日々努力していきたいです。