日本臨床歯周病学会 中国四国支部研修会
令和1年7月7日(日)
場所:広島
歯科医師:院長、松林
歯科衛生士:井川、中司、福田
近年、テレビ番組で取り上げられていたり、コマーシャルでよく耳にする歯周病は細菌の感染により引き起こされる炎症性疾患です。歯周病は30歳以上の約8割が罹患しており、歯を失う原因第一位が歯周病と言われています。歯ぐきの病気と思われている方が多い歯周病、もちろん歯ぐきが腫れたり出血する病気でもありますが歯を支えている顎の骨が溶けていくのが歯周病の特徴になります。お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。これらは普段あまり悪いことをしませんがブラッシングが充分でなかったり砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し歯の表面にくっつき ます。これを歯垢(プラーク)と言い、強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢1mgの中には10億個の細菌が 住みついていると言われむし歯や歯周病を引き起こします。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し 歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことが出来ません。この歯石の中や周りにさらに細菌が 入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。また歯ぎしり、くいしばり、かみしめ、喫煙、全身疾患(糖尿病、 骨粗鬆症など)なども歯周病を進行させる因子となります。歯周病はむし歯のように痛みがあったり、穴があいたりという症状がすぐに出ず初期の段階では痛みもなくほとんど自覚症状がないまま静かに進行します。そして気づいた時には手遅れになっているケースが多いことも事実です。しかし現在では歯周病は予防でき、治療も可能です。今回の研修会の中でも 取り上げられていた「再生療法」。外科処置の中の1つで徹底的に歯の掃除をし専用の薬を使用することで以前は「不治の病」 とさえ言われていた歯周病が適応症はありますが現在では進行を阻止することが出来るようになりました。当院でも歯周病の 治療は段階をふんで進めさせて頂いています。歯周病はむし歯の治療のようにすぐ治るというわけではないのですが原因を 除去するということはとても重要だと考えています。歯医者に来て治療することも大切ですが1番は毎日の患者さんによる セルフケアです。夜寝る前の歯磨きは補助用具(糸ようじ、歯間ブラシ)を使って丁寧に正しいブラッシングを行う、歯の 表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何より大切なことです。「いつまでも自分の歯で美味しく食事ができる」 お手伝いを少しでも出来るようこれからも頑張ります。