JIADS総会 学術大会「100年ライフを見据えた歯周・インプラント治療」
平成30年12月15.16日(土日)
場所:大阪
歯科医師:院長
歯科衛生士:井川
近年、100歳まで人生が続くのが珍しくないとされる「100年ライフ」においてどのように考え、どのように人生を設計していくかが話題になっています。厚生労働省が発表した2017年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳で女性が87.26歳。一方で、健康上の問題で日常生活が制限なく送れる期間を示す健康寿命は2016年で男性が72.14歳。女性が74.79歳で平均寿命と比較すると男女とも10年近い開きが存在しています。そして平均寿命の増加に加え、歯科領域では「8020運動」が奏効したことによる残存天然歯数の増加はまた新たに高齢者におけるう蝕や歯周病罹患歯の増加を生んでいるといった現実があります。
「全身の健康はお口から」と言われているように、口は全身の入口であり、多くの役割を担う器官です。全身健康のためには、口腔管理がとても大切になります。特に歯周病菌は歯周病を進行させるだけではなく糖尿病をはじめ、脳血管障害、誤嚥性肺炎など全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになってきました。当院でも行っている歯周病の治療(歯ぐきの上や中についている歯石を除去する治療)も大切ですが、患者さんに「毎日の歯磨きをしっかりと確立していただくこと」これが歯周病を予防する一番のポイントになってきます。また口腔の健康増進としてとくに咀嚼機能(しっかり噛むこと)の向上が重要であると考えられています。咀嚼機能の向上には歯周病や虫歯などの問題を適切に治療し、歯が無くなってしまった所に対してインプラントを含めた修復処置を行い口腔内の環境を改善することが必要です。歯科衛生士として患者さんの口腔内の状態や問題点、治療に対する希望を把握し、歯科医師の診断や治療方針を理解して、治療の各段階で患者さんに寄り添って良好な結果を得られるようにサポートすることが大切だと考えています。
最後に治療後のメインテナンス(定期検診)においては、口腔内だけでなく年齢や全身的な健康状態、生活面での変化などそれぞれの患者さんの背景を踏まえて、どのように対応していくのがよいのかを考えながら患者さんと共に歩んでいくことが歯科衛生士としての大きな役割だと思っています。患者さん一人ひとりに合わせたセルフケアを提供できるよう、これからも知識・技術の向上を目指して頑張ります。