第27回JIADS総会・学術大会 新たな時代の扉を開く~術式・材料・治療計画の変遷~
令和2年12月13日(日)
場所:WEB開催
歯科医師:院長
歯科衛生士:井川、中司、福田
コロナ禍に見舞われた2020年、歯科界もさまざまな変革を迫られましたが、その反面、歯磨きなどの口腔ケアを適切に行うことで新型コロナウイルスやインフルエンザの感染、重症化のリスクを低下させられる可能性があるとの見解から歯科の重要性が再認識され予知性の高い治療のニーズはますます高まってきています。そのような中で私たち歯科衛生士ができることはなにか。そこで今回の講演の衛生士セッションで発表された「患者さんの笑顔と安心のために」「患者さんの変化に対応する~変わっていく事・変わらない事~」についてまとめてお話していきます。
さまざまな悩みを抱えて来院される患者さんに安心して治療やメインテナンスを継続してもらうことは最も大切なことです。安心とは①「見える化」分かりやすい情報、そして情報を分かりやすく伝えること②「信頼関係」患者さんに治療方法、治療結果に納得してもらうことだと思います。伝え方や伝える早さ、内容は本などを使っていた20年前とは違い、パソコンを使って写真を拡大することで実際に患者さんに目で見て理解してもらう、これは患者さんにとっては術者と同じ目線で説明を聞くことが出来るので納得してもらえることが多いです。また近年ではCT(3D撮影できるもの)の導入によりレントゲン写真だけでは分からなかった、より細かい情報を得ることが出来るため正確な診断、治療につながります。それは患者さんに安心して来院してもらうことにもつながり、治療やメインテナンスを継続することへの意識を高める1つの手段だと思います。CTなどの最新機器、情報、商品、技術は常にアップデートされるため私たちも新しい情報を取り入れて日々の診療に臨むことがとても大切です。しかし衛生士の仕事である初期の炎症を改善させること、治療全般において患者さんを一番近くでサポートすること、健康な生活を維持してもらうためのお手伝いをすることなどの根本的なものは変わりません。口腔内をきれいに保つことの重要性を患者さんにきちんと理解してもらうことや歯周病や虫歯がどのような病気なのかそして治療を進めていく上で患者さんの協力なしでは成功しないことをこれからも変わらず伝えていきたいと思います。変わらないものもありますが経年的に患者さんの環境や、全身的なこと、口腔内は変化していきます。患者さんの変化に対応するにはまずは患者さんをよく観察すること、変化の兆候を出来るだけ見逃さないことが重要です。
私たちはこのような状況を把握し様々な変化に対応しなければなりませんが「患者さんに寄り添う」という衛生士の仕事は変わりません。コロナ禍において世の中の変化は日々著しく読めない部分も多いですが治療に関してはその時、その患者さんにとってなにが大切なのか考えながらこれからも信頼される衛生士を目指して頑張ります。