日本臨床歯周病学会 九州支部教育研修会

令和5年3月5日(日)
場所:福岡
歯科医師:院長

 今回の研修会では、午前中3名の開業医の先生により、歯周治療に対する、臨床医の立場から見た治療法および手技についてのお話がありました。歯周治療には、外科的歯周治療と非外科的歯周治療があり、歯周治療のファーストステージは、常に非外科的歯周治療(歯周基本治療)になります。歯周治療において、幅広く必要とされる非外科的歯周治療のスキルや知識は、歯周治療の成功に大きく関わるだけでなく、外科的歯周治療の成功率を向上させると同時に、そもそも外科的歯周治療の必要性を減じる事も出来ると考えます。
 午後の特別講演では、大阪大学予防歯科学 天野教授。考えるペリオ(歯周病)のバイオロジー:バイオフィルムはなぜ豹変するかというお題でお話を聞きました。むし歯菌も歯周病菌も口腔常在菌です。常在菌は追い出せません。しかし、この2つの疾患の予防と治療は可能です。それは病因を除去することです。今回は最新の病因論について学ぶことが出来ました。
 午前、午後を通じて言える事は、むし歯治療・歯周治療において、歯科衛生士の役割が非常に重要だということです。これからも歯科医師、歯科衛生士がチームとなり、患者さん一人ひとりに合わせた予防や治療に取り組んでいきたいと思います。