GC FGF-2&バイオマテリアルを用いた歯周組織再生療法

 令和6年2月18日

 場所 Web配信 

 歯科医師 院長
 歯科衛生士 中司、西林

 「80歳になっても20本の歯を保とう」という8020運動はご存知でしょうか。開始された当初は10人に1人も満たない状況でしたが、今では2人に1人以上が達成しています。しかし、残存歯が多いため歯周病の有病率も高くなっています。歯周病は歯を抜かれる原因の1位とされており、歯周病治療を行うことは歯を残すために重要な治療です。
 今回は歯周病治療である再生療法について有名な先生方の講演をWeb配信で視聴しました。
 歯周病とは歯の周りの骨を溶かしてしまう病気です。1度失ってしまった骨は自然と戻ることはありません。再生療法とは歯周病によって失ってしまった骨などの組織を再生促進させる目的に行う外科治療です。歯周病の基本治療が終了後、再度歯周病検査を行い、深い歯周ポケットが残ってないか再評価します。その後、ドクターと話し合い外科治療が必要か、再生療法が適応になるかを診断します。その後、CT撮影を行い骨の状態を立体的に診断し患者さんとお話しした上で外科治療を行います。再生療法は歯周病であるすべての歯に適応ではありませんが、成功すると歯の寿命をかなり延ばすことが可能です。今はまだ歯周病は治らないといわれております。全く元の状態まで戻すことは難しいですが、骨を再生させることが少しずつ可能になってきています。
 20世紀の治療に比べ、21世紀の歯周治療は少しずつ進化しています。私もまだ学ぶことが多く今後も知識を深めていく必要があります。患者さんに歯周病治療の大切さを伝えていき、1本でも多くの患者さんの歯が残せるよう診療に取り組んでまいります。